Skip to content

写楽展

5月下旬、東京国立博物館で写楽展を鑑賞してきた。
(残念ながら、現在は会期終了)

写楽展

写楽展

この写楽展は、写楽の版画全146図のうち142図を展示するもので、
出品作品の質量、展覧会のコンセプト等含め、非常に良い展覧会であった。

展覧会全体を通して
見どころとなる作品が多かったが、

特に、写楽の作品を全四期に分けて時系列で展示していた
後半の部分のうち、

第一期、(それに次いで)第二期の展示内容の中に
優れた作品が多かった。

時系列展示の第一期では
写楽の様式の独創性が最も明快に表れている(そして質的にも優れた)大首絵
が30数点展示されており、

「三代目坂田半五郎の藤川水右衛門」、「二代目嵐龍蔵の金かし石部の金吉」、
「谷村虎蔵の鷲塚八平次」、「市川蝦蔵の竹村定之進」、「初代尾上松助の松下造酒之進」、
「中島和田右衛門のぼうだら長左衛門と中村此蔵の舟宿かな川やの権」等は

人物描写、構図、色彩、保存状態の良さのいずれの面からも
最上級の浮世絵と言えるかと思う。

時系列展示の第二期では
全身像の役者絵が40数点展示されており、

迫力、活力にあふれる第一期の大首絵とは違った
安定した構図で、落ち着いた描写の秀作が含まれている。

「初代市川男女蔵の富田兵太郎」、「三代目大谷鬼次の川島治部五郎」、
「四代目松本幸四郎の大和のやぼ大じん 実は新口村孫右衛門と初代中山富三郎の新町のけいせい梅川」等。

上記の展示部門以外では、

同じ作品で刷り版、保存状態等が異なるものを並列して展示していた、
「摺りの比較」のセクションで

非常に優れた保存状態の
写楽の作品を見ることができた(これらの作品は、上記時系列展示にも別刷りのものが展示されているが)他、

写楽に先立つ時代の浮世絵を展示する
「写楽以前の役者絵」、「写楽を生み出した蔦屋重三郎」のセクションでは

写楽以外の浮世絵作家の
優れた作品もいくつか展示されていた。

鳥居清倍「市川団十郎の竹抜き五郎」、
喜多川歌麿「当時全盛美人揃 玉屋内小紫 こてふ はる次」、同「婦人相学十躰 浮気之相」等

評価:☆☆☆☆☆

[開催情報]
会期 2011年5月1日~6月12日 ※会期終了
会場 東京国立博物館
開館時間 9:30~17:00
入場料 大人1500円、大学生1200円、高校生900円
公式ホームページ http://sharaku2011.jp/

Post a Comment

Your email is never published nor shared. Required fields are marked *
*
*